AI付き蓄電池とは

AI付き蓄電池とは、蓄電池システムとAIを連携させたものです。AIを活用することで、各家庭の事情・天候に合わせて充放電を自動でコントロールしてくれるのが特徴です。家庭での電気の使われ方を学習するため、翌日はどれぐらいの電力量が必要になるのかを予測したり、翌日の天候によって見込める太陽光発電の発電量を計算したりといった性能が備わっています。

家庭でどれぐらいの電力を消費するかを事前にAIが予測しておくため、発電量に無駄がありません。自宅に適した電力制御が可能となり、節電効果も得られるでしょう。

例えば、翌日が雨でありかつ休日となれば、日中に十分な太陽光発電ができないけれど家族が在宅で電気使用量が多くなるだろう、とAIが予測。電気が足りなくなった、という時代を防ぐために、使いそうな量を予測して電気料金が安い深夜の間にフル充電をするように指示を出してくれるため、電気代が抑えられます。

AI付き蓄電池は稼働中も計測を続けているため、集計したデータを基にして自動的に運転の修正を行いながら稼働します。設定を変える必要がなく任せられる点もメリットです。

AI付き蓄電池の価格は、ブランド・機能・性能・容量などによって異なります。一般的には、百数十万円から数百万円ほどが相場です。容量は大きければ大きいほど価格も高くなります。

AIの機能・データ解析能力が搭載されているため、従来の蓄電池よりも開発・製造にはコストがかかります。その分、AI付きではない蓄電池よりも製品の価格は高いでしょう。しかし、AI付き蓄電池を導入する場合は地域の補助金があったり、税優遇措置が受けられたりする可能性もあります。うまく使えば導入費用を軽減できることもあるため、何か受け取れる補助金がないかを確かめましょう。

また導入後に以前よりも効率的に電力が使えるようになれば、導入にはまとまったお金が必要だったとしても、その後電気代が節約になれば、通常の蓄電池を導入するよりもお得になるケースもあります。