災害時の太陽光発電

災害時、ライフラインが止まって電気が使えなくなってしまった場合でも、太陽光発電で一定量の発電量があれば、電気の使用が可能です。

ただし、注意しなくてはならないのは、パワーコンディショナのモードです。発電した直流電流を、家庭で使える交換電流に変えるのがパワーコンディショナの役割です。通常モードではなく、自立運転モードに切り替えましょう。電源も自立運転用コンセントから取る必要があるため、事前に自立運転モードや自立運転用コンセントについてチェックしておきましょう。

また発電した電力を使用できるのは、太陽光がある時間帯に限られます。夜間でも電気を使用したい…というときは、蓄電池の設置が必要です。

家族・友人・勤務先と連絡をとるのに便利な携帯電話・スマートフォンは、停電時にも役に立ちます。しかし、電源が切れてしまうと使うことができません。太陽光発電の電気を利用して充電ができれば、停電になっても避難の必要性や災害の状況などの情報が集めやすく、知人・家族・友人などと連絡を取り合うことができます。

停電・災害時に電気が使えないと、困るのは温度変化です。夏の暑さや冬の寒さは、停電機関がわずかであればそれほど困ることはないでしょう。しかし、長期間にわたって停電が続く状況だと、健康に影響を及ぼす恐れがあります。

太陽光発電があれば、エアコン・クーラー、扇風機・ヒーターなどが使えるため、災害時でも適温を保てるでしょう。

冷蔵庫は、食材を保管しておくために欠かせません。食料をたくさん確保しても、冷蔵庫が使えないとせっかくの食材が無駄になってしまいます。電力が得られる間に氷を作っておき、夜の電力が使えない時間帯には作った氷を庫内に入れて冷やしておくなど、工夫次第で24時間、常に冷蔵庫が使えます。