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卒FITとは、太陽光発電における買取価格10年間固定保証の売電制度の買取期間満了を指す言葉です。ここでは卒FITの概要、売電価格や今後の選択肢について、わかりやすく解説しています。
FIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)とは、一般家庭や事業者が再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が買い取ることを国が約束する制度。そして卒FITとは、FIT制度による買取期間が満了した発電設備を指します。
FIT制度が開始したのは2009年。
その10年後の2019年11月より、卒FIT対象の家庭(買取期間の保証が終了する家庭)は増え続けています。その数は2019年だけでも53万件に登り、この状況は「2019年問題」と呼ばれました。
2019年以降もなお、毎年卒FITを迎える家庭が増え続けています。
参考:経済産業省/住宅用太陽光発電設備のFIT買取期間終了に向けた対応『資源エネルギー庁』2019年9月12日【PDF】
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/pdf/008_03_00.pdf)
卒FITした後に各大手電力会社に売電すると、1kWhあたり平均7~9円程度の買取価格※1 になります。2019年度のFIT価格(24〜26円)※2 と比べると、3分の1程度に値下がりすることが分かります。
2019年6月27日時点で、北海道電力から発表されている10年間のFIT制度終了後の太陽光発電の売電単価は「8円」※3 です。
北海道電力エリアの会社の太陽光余剰電力の買取価格について、一部を提示すると、一条工務店が11.0円、出光昭和シェルが9.5円(出光昭和シェルの電気プランに加入した場合は11.5円)※4 となっています。
※1 参照元:ソーラーパートナーズ/太陽光発電の売電価格 推移グラフや今後の動きは?最新情報で解説します
※2 参照元:経済産業省/FIT制度における2019年度以降の買取価格・賦課金単価等を決定しました
※3 参照元:ほくでん/FIT制度の買取期間満了後の当社買取価格等について(2019年6月27日)
※4 参照元:エネチェンジ/【2021年最新版】卒FIT後の太陽光余剰電力の買取価格、比較一覧まとめ
卒FIT後の選択肢として政府が推奨している方法は、家庭用蓄電池を導入して電気を自家消費することです。購入には100万円以上かかりますが、月々数千円からのレンタルもあります。
家庭用蓄電池を導入することで、災害時での非常用電源として活用できるようになります。また、深夜時間帯は電気料金が安くなるプランに変更して深夜に蓄電し、昼間に蓄電池の電気を使うことで、電気代を削減することも可能です。2019年度より、国・地方自治体から補助金・助成金が交付されるようになっています。
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